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ボートライセンストップ写真

試験日:2002年3月5日(火)

★☆★☆4級小型船舶操縦士免許★海技免状★に挑戦してきました☆★☆★
櫓を漕ぐことが出来るので今までは、ま、いいや…と思っていたのですが・・・
『たかが4級、されど4級』。やはり、あれば便利だなあ〜と一発奮起!
“思い立ったが吉日!”の★海技免状取得奮戦記★です。
試験当日の試験問題(抜粋)も掲載しました。是非、挑戦して下さい!


※写真をクリック!

ボート屋の掲示板
この薄汚れた掲示板の
2.22の数字に
なんとなく誘われて

向こうへ走ると松阪です
02/02/18(月)
我が家から車で10分ほど離れたR23沿いに1件の古ぼけたボート屋があり、表の薄汚れた掲示板に「ボート免許、今回の締め切りは○月○日」と表示してあるのは以前から目にしていました。この日の夕方、偶然にも車で前を通ると2月22日締め切りと…『おっ!2002年の2月22日って、なんとなくイイジャン!』という安易な気持ちから、よし!一度寄ってみようと思い立ち急ブレーキを掛けて車を狭い駐車場に乗り入れました。

駐車場の奥にはちっぽけな事務所があり、これまたちっぽけなドアを開けると乱雑に物が置かれてるオフィスの奥に60過ぎに見えるおばちゃんとおじちゃんが活気なく座っていました。なんか感じが〜…と思いましたが『こんちは〜〜あのぉ〜』と船舶免許のことを聞き出すと顔色一転、親切に応対を始めてくれました。

まずは写真が5枚必要とのこと、予備身体検査証明書が1通必要、戸籍が記入されている住民票が1通必要、しばらく借りられる三文判が必要、そして学科と実技講習代と海技免状取得の費用などを合わせた87,400円が必要〔総額は申込む所により多少の変動あり〕そして最後に講習日・試験日の日時を説明してくれて申請書をくれました。
ちょっと面倒で金額も今までに取得した知人から聞いてはいましたが、やっぱり高いものだな・・・が第一印象でした。

20分程して事務所を出て、さあどうしようかな・・・そうだ!近くにあるショッピングセンターに行けば ・・・写真はスピード写真でも良いので早速行って撮ってくることにしました。実はスピード写真を使うのは初めてだったので金額のことなど全然知りませんでしたが、見ると4枚600円。・・・なんだ5枚いるのになあ〜ちょっと無駄だなあ〜しかしなあ〜・・・とブツブツ文句を言いながら結局必要枚数を撮るのに1,200円の出費となりました。次に住民票をと思いましたが時計を見ると4時50分。今から市役所へはちょっと無理かと諦め明朝一番に出直すことにしました。

02/02/19(火)
朝9時前に津市役所へ行き住民票を取得、費用は250円、待った時間は3分ほど・・・最近の市役所はなかなか便利になったものだと感心。次に我が家のすぐ近くにある○△内科へボート屋から事前にもらった予備身体検査証明書の用紙を持って走りました。扉を開けるとこれまたラッキー、患者は2名しか居らず証明書作成まで20分ほどで終了しました。検査はごく簡単なもので視力、聴力、手足の機能などを簡単に調べるだけです。私は近視でメガネを掛けているので先生が「残念ながら甲種合格にはならないねぇ〜」と言いながらスラスラと必要事項を記入してくれました。甲種合格と乙種合格の境は裸眼で0.6以上が見えないといけません。さてさてすべてが終わり費用はいくらなのかなあ〜・・・総合病院で見てもらうと1万円近くすると聞いたことがあったので、こんなのでそんなに取るのかあ〜と心配しながら待っていたら1,000円ポッキリ。・・・その後は銀行へお金を出しに行って、その足でボート屋へ直行。結局朝の10時半頃に“序章”は無事終了となりました。

教科書
テキスト&問題集
02/02/24(日)
申し込んでから5日後の今日は学科講習です。朝の8時50分に集合。どれくらいの受講生がいるのかなっと、我が家からチャリンコで10分ほどの講習場所へギリギリに行くと・・・ありゃあ〜〜これだけ・・・ボクを入れてたったの5人です。それも男ばっかし。受講時期ではなかったにしろ、ちょっと拍子抜け。友達同士らしい二人は20代半ばぐらい、一人は30代後半ぐらいの背の高いあんちゃん、もう一人はボクより少し年上らしいオッチャン、後で知りましたが釣りが目的で取りに来てるのは、ボクとオッチャンだけでした。

9時前に■◆講師が到着。60過ぎぐらいのけっこう紳士な感じのオッサンです。早速名前の確認の後、テキストや問題集などを配ってもらい講習が始まりました。ハッキリ言って渡された本を読んで進めていく講習にはアクビが出ました。内容は難しくはないのですが始めて聞く用語も多く、くたびれた脳みそにはイマイチ残りません。こんなことで大丈夫かなあ〜と、ちょっと不安・・・

講習はお昼をはさんで、みっちりと夕方の5時半まで続きました。途中海図の見方やハンドコンパスを使っての方位の測り方などは少しは役に立ったような・・・最後に8種類のロープ結びを簡単に教えてもらい、そのロープと実技の模様のVHSテープ、そして今までに出された本当の学科試験問題&答えを4部、さらに問題&答えを読み上げたカセットテープを渡され、やっと終了となりました。なんだ、こんなの渡してくれるのだったらこれだけでいいのにと、ちょっとは勝手なことを思いましたが・・・久しぶりの椅子に座ってのお勉強で今日は疲れた、ぐったりです。最後に実技講習の日時が決まり3月3日のお雛様の日となりました。

ボート
伊勢湾マリーナ
02/03/03(日)
今日は楽しい雛祭り〜〜じゃなく実技講習の日です。集合時刻の8時半に四日市市の霞ヶ浦埋立地にある伊勢湾マリーナへ行きました。ここが5日に行われる本試験会場でもあります。一緒に学科講習を受けた若者二人は仕事の関係で昨日実技講習を受けているので、今日はボクを入れて三人です。まずはロビーで30分ほど説明を受けて、それから桟橋へ行き船の外部の名称を聞き乗船前の外部点検のやり方を教えてもらいます。「船首よ〜し!、右舷よ〜し!、船尾よ〜し!」などなど・・・まあ、すべて「よ〜し!」に決まっているんですが・・・次はエンジンルームの点検です。基本的には車のエンジンと同じです。ただ冷却ファンがないので(海水を取り入れての水冷式のため)ファンベルトとは呼ばないでVベルトと呼びます。後は電装品のチェックの仕方などを聞き、その後は救命設備、消火設備、係船設備、排水設備などなど・・・なかなか操縦〜!とはいきません。それでもなんとか時は過ぎ、やっと乗船して大海原?…へ出港かと思ったら今度はエンジンの掛け方です。まずは機関室の換気をしてエンジンを掛けるといった行為を一人ずつ操縦席に座らせて事細かく説明してくれました。そしてやっとやっと“出発進行!!”・・・なんと偶然にも最後に操縦席へ座ったボクが一番に走らせることに・・・

操縦席
試験艇の操縦席
練習艇はオンボロでした
オートマのシフトレバーと同じような形をしたリモコンレバー(前進・後進とエンジン回転数をこれ1本でコントロール)を進む方向に倒して前進です。この“進む方向”と言うのが以外と曲者で、後で後進離岸の時に一瞬勘違いをしたのですが後進する時に車の運転をする時の癖で、うかっと前へ倒してしまうのです。「前後左右よし!発進します!」と首を回し周囲の安全を確認(船にもバックミラーがあればなあ〜と思っちゃったりして…)した後、緊張しながらリモコンレバーを前へ倒してクラッチをつなぎ、いよいよ発進!・・・レバーを前へ倒していくにつれて、速度が増してきました。グィ〜ンと船首が上がります。講師が『もうちょっと上げて・・・そうそう3,000回転ぐらいまで持っていきましょう』と声を掛けます。そうすると船首が下がり安定した滑走状態に入りました。始めての印象は、とっても早くエンジン音も大きくて車に例えるなら80kmぐらい出てる感じがしました。でも実際は40kmぐらいらしいですが・・・ともかく早く感じます。(船にはスピード計はないんだよね〜)

手の平から脂汗が出てハンドルを握ってる手がガチガチです。『あの煙が出てる前方の煙突に向かってぇ〜』と声が掛かります。この日は低気圧が抜けてスカッと晴れたため、風が強く波も少し高く船を真っ直ぐ走らせるのが以外と難しい感じです。しばらくして『右45度変針!』と声が掛かりました。『右よし!右後方よし!』と習った通りに声を掛け右へ舵を取りました。船が大きく右に傾きます。どんどん変針します。よっしゃ!このぐらいかなと思って船を立て直し「右45度変針しました!」と声を掛けると『君、ちゃんと目標物を見たか〜?90度近く曲がったぞぉ〜』と叱られちゃいました。へへへぇ〜緊張しまくりでそんなもん見てるかいな・・・そんなこんなで変針を幾度かして、あんちゃん、オッチャンと交代して操縦しました。みんなも当然始めてなので、後ろに座っていても操縦席からの緊張が伝わってきました。

次はスラローム、蛇行操縦の練習です。3つのブイの間を蛇行します。間隔は50mぐらいなのですが、メチャンコ近くに感じました。ひと通りやり方を習って挑戦です。150mぐらい離れたところから「一番ブイを右に見て蛇行します!前後左右よし!発進!増速!」と声を掛けてクラッチをつなぎました。3,000回転ぐらいになったなと思った瞬間には一番ブイがすぐ間近です。舵をグィッと左に切って蛇行しました。そしてちょっとだけハンドルを中央に戻し今度は右へ。またちょっとだけ中央へ戻しまた左へ。そしてまた中央へちょっとだけ戻し右へ。同じようにまた左、右へ…最後にまた中央へ戻し遠くに見た目標物に対して30度ぐらいになったところで舵を左に取り、目標物に対して少し真っ直ぐ進んでから「蛇行完了しました〜!」と声を掛けて終了です。文字にすると長いですが一瞬の出来事で始めは慌てました。三人が交互に8回ほどさせてもらい終わり頃にはようやく慣れましたが・・・

午前中の最後は人命救助の講習です。直進してる時にいきなり講師が『右舷落水!』と叫びます。その直前に後ろに座っている同乗者が竿に付けたブイを講師の合図と共に海へ投げ込んでいて、これを落水者と見なし練習します。(同乗者が実際に飛び込んだら寒いもんね〜)声が掛かったと同時にエンジンを中立にして舵を落ちた側にいっぱい切ります。これはなぜか?・・・分からない人は本を買って勉強してネ!・・・そして「落水者確認!救命ブイ投下!風下より救助に向かいます!」と言って救助作業に移ります。これも風が強くてなかなか落水者に見立てたブイに上手く寄れません。しばらくして講師が『ブイにぶつけてもいいからねぇ〜』と。先に言ってくれよ〜・・・ぶつけてもいいと聞いてからは簡単でした。これも三人が数回ずつ練習をしました。お昼を30分ほど過ぎてやっと休憩となり陸へ上がりました。ロビーで昼食中、座っているにも関わらず体が揺れていました。

伊勢湾マリーナ1
伊勢湾マリーナのロビー&事務所がある建物。
この向かい側に試験場が建っています。
左奥に見える高い建物は四日市ポートビルです。

着岸
右舷or左舷着岸

後進離岸
さて昼からは着岸&離岸の講習です。写真は試験時のもう1艇の様子ですが、講習時は港の岸壁を使っての練習でした。風は昼から益々強くなってきてウネリも少し出てきて何度もセメントで出来た岸壁にガリガリと擦り、くっついている貝やフジツボがサイドデッキにボロボロと落ちました。でも講師は『借りもんだから気にしなくていいよ〜』と平気な顔をしてました。確かにこれまでの講習でも何度もぶつけているのか船艇の左右の舷はキズだらけでしたが・・・

海が穏やかならば、着岸は思ったほどには難しくない感じがしました。「着岸準備します!着岸点よし!前後左右よし!微速前進!」と言って発進して、着岸場所の手前ボート4〜5艇分の距離でクラッチを中立にして惰性で1艇分ほど進んだ後、ハンドルを思いっきり切って着岸点と平行にします。その後ハンドルを真っ直ぐに立て直し、後は成り行きに任せます。ただキチッと止まった瞬間に「着岸しました!」と言わなくてはダメなので、キチッと止めるために僅かながら“行きあし”がついてる船に後進をかけてストップさせるのですが、そのタイミングを取るのに慣れが必要な感じでした。ともかく超スローですることがコツのようです。離岸は前進離岸は簡単ですが、後進離岸はあまりにも岸壁に近づいていると船首を擦ってしまうので気を付けなければいけません。しかし擦りそうで擦らない。これも慣れの問題でしょうか。三人が数回ずつ右舷着岸、左舷着岸、前進離岸、後進離岸を練習した後は、午前中のおさらいをして午後4時に終了しました。・・・風ビュービューで寒い一日でしたが実技は面白かったです!

さあ、明後日の5日は本試験!・・・ちょっとワクワク、ソワソワです。・・・試験の様子は下の“to NEXT”をクリックして下さい。

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